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エンターテインメント法務Q&A〔第3版〕

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エンターテインメント法務Q&A〔第3版〕

エンターテインメント・ロイヤーズネットワーク編
エンターテインメント法務Q&A〔第3版〕
株式会社 民事法研究会 発行
より許諾を得て抜粋

協力:エンターテインメント・ロイヤーズ・ネットワーク

第1章 著作権

ゆるキャラ

Qデザイナーが制作した「ゆるキャラ」のデザインを変更して使用したり、他人が無断で使用した場合には、どのような法律関係となるか。

ゲームのキャラクター

Qソーシャルゲームで既存の第三者のコンテンツのキャラクターを利用するときの注意点は何か。海外展開時はどうか。また、歴史上の人物をキャラクター化するときの注意点はどうか。

テレビ番組と映り込み

Qテレビ番組で視聴者投稿の映像を使用したいと考えている。投稿者が、渋谷のスクランブル交差点で面白いパフォーマンスをする動画であるが、投稿者のパフォーマンスの背景に、不特定多数の通行人や、広告・ポスターなどが映り込んでいる。このような場合、どのようなことに留意すべきか。

観客参加型作品

Q劇場が、シリアスな映画に対して観客が鳴り物などを使って応援等をしながら鑑賞することを認めることや、劇団が脚本を変更して一部の台詞を観客に呼びかけ観客がこれに応答する観客参加型の演劇を行うこと、その演劇をビテオグラム化して販売することにはどのような問題があるか。

コミケ

Qコミックマーケット(いわゆる「コミケ」)においては、漫画等の商業コンテンツにつき著作権者の許諾を得ずに複製や翻案をした作品が多数存在するが、これは著作権法上いかなる問題があるか。また、近時の著作権侵害の非親告罪化の動き、およびそれのコミケへの影響はいかなるものか。

漫画

Q既存の漫画の絵をどこまで改変すると著作権侵害となるか。全く同じものを作成する「トレース」の場合は著作権侵害となるだろうが、人物絵の基本的な姿勢は同じで、服を変えたり手や足の向きを少し変えたりした場合、著作権侵害にあたるか。

ゲーム実況

Q動画配信サイトでゲームプレイの実況を行うときの注意点は何か。

盗作

Q小説の「盗作」が著作権法上違法となるにはどこまで一致する必要があるか。違法と適法の境界はどこか。

書籍掲載の写真や絵画等の接写

Qテレビの旅番組で、その地域の歴史を紹介したいと考えている。その際に、①その地域の昔の絵図や、②その地域のお寺の本堂にある著名な仏像の写真を利用したい。これらは、書籍に掲載されているもので、それを接写する予定である(絵図や写真の部分のみ接写する)。出版社に許可をとらなければならないと考えて調べたが、この書籍はすでに絶版で、出版社の連絡先も判明しなかった。このまま番組に利用して問題ないか。

サンプリング楽曲

QCDやレコードから、ほんのごくわずかの音源を抜き出して使用するサンプリングの方法で、第三者の音源を自分の楽曲に使用した場合、これをライブやCDで公開しても問題ないか。

AI、動物による創作物

QAIの創作による楽曲、小説等は勝手に使ってよいのか。また、動物が撮影したという触れ込みの写真は勝手にウェブサイトに転載してよいのか。

伝統芸能

Q日本舞踊の名取として、流派に名取の登録料や会費等を納めつつ、流派名を含む芸名を名乗り、舞踏を上演し、弟子に稽古をつけることで生計を立てていたが、家元から「お前は気に入らないから破門だ」と言われ、破門を言い渡されてしまった。どうすればよいか。

著作者人格権

Q作詞した歌詞を譲渡したところ、無断で歌詞の一部を変えられたうえ、他の人の名前を作詞家として表示され、予定されていた時期より早く公表されてしまった。作詞の対価は受け取っているし、契約書を見直してみたら、「一切の著作者人格権は行使しない」という条項が含まれていた。どうすることもできないのか。

戦時加算

Q古い映画作品のフィルムを入手したことから、自主上映会の開催を検討しているが、その際の注意点は何か。

第2章 パブリシティ権・人格権

アーティストの芸名/バンド名

Q(1)所属の芸能事務所がアーティストの芸名を商標登録した場合、アーティストが当該芸能事務所を辞めた後も、芸名を使用し続けることはできるか(芸能事務所との関係)。(2)バンドが仲違い等によって分裂する場合、従来からのバンド名は誰が使用できるか(バンド内の関係)。

死後の肖像権・パブリシティ権

QCM制作に関し、広告主から、日本人の有名女優(故人)の写真を使用して、シニア層にアピールしたいとの強い要望が寄せられている。この女優は、シニア世代には絶大な知名度と人気があり、確かに売上アップにつながると思われる。女優本人が故人であることから、使用するにあたって、どのような権利処理をすればよいか。

やってみた動画

Q人気の歌やダンスなどを面白おかしく真似た動画を作成し、動画投稿サイトで公開した場合は、権利者の求めに応じて削除しなければならないか。

物のパブリシティ権

Q物のパブリシティ権は認められるか。

建築物の番組利用

Qテレビの旅番組のロケで、旅人となるタレントが訪れる町のシンボルや背景として、著名な電波塔や寺社などを敷地外(公道上)から撮影したいと思っている。このような場合に、許諾を得たり、金銭等を支払う必要があるか。現在は使用されていない、いわゆる廃墟の場合はどうか。

建築物の広告利用

Q最近、奇抜なデザインで有名になったある建築物の写真を加工して、当社の製品の広告を掲載した画像を作成し、インターネット上で公開することにはどのような問題があるか。自ら撮影した写真であれば問題ないか。

事実の利用

Q大量殺人を犯して死刑宣告を受けた受刑者の半生を映画化しようと考え、受刑者に手記を書いてもらい、これを元に映画化する場合、どのような問題があるか。

芸能人とプライバシー権、人格権

Q芸能人のプライバシー権侵害、人格権侵害は、どのような場合に認められるか。

第3章 契約

映画制作契約

Q製作費が支払われるという約束で映画の制作請負をした場合の権利関係はどのようなものか。製作費が支払われなかった場合の権利関係はどうなるか。

広告制作契約

Q会社の新サービスの宣伝のために、広告代理店に依頼してテレビCMを制作することを検討しているが、作成された広告の著作権は誰のものになるか。また、広告代理店との契約においてどのようなことに注意が必要か。

コンテンツ制作契約

Qコンテンツ発注者と受注者の間では契約書があるが、受注者と製作者との間には注文書しかない場合の問題点は何か。

スポーツに係る商品化契約

Qプロリーグ所属のスポーツ選手の氏名や肖像等を自社の商品に使用して販売したい。誰とどのような契約を締結すればよいか。

映画投資契約

Q投資家からの投資を得て、映画製作を行う場合、権利の帰属はどのようになるか。映画製作者、投資家それぞれの観点から、どのような点に気をつけたらよいか。

CM出演契約

QCM出演の約束をし、海外撮影のためにタレントやスタッフのスケジュールをおさえていたところ、CM出演そのものがなくなってしまった場合、損害賠償は可能か。出演の約束が書面でなされているか否かによって、損害賠償について扱いは異なるか。

Vチューバーのプロモーション活用

Q企業が、外部のバーチャル・ユーチューバーにプロモーションを委託する場合の注意点は何か。また、公式のバーチャル・ユーチューバーを開始する場合の注意点は何か。

スポンサー契約

Qスポーツ選手が企業等との間で締結するスポンサー契約とはどのようなものか。またこれらの契約を締結する際の留意点は何か。

電子書籍

Q当社は雑誌やコミックを出版する出版社だが、ある電子書籍のプラットフォームから、定額料金の読み放題サービスへのコンテンツ提供を求められた。国内でも有力なプラットフォームであることもあり、当社としては前向きに考えているが、契約締結に際して、どのような点に気をつける必要があるか。

パブリックライセンス

Q自分のつくった音楽作品を多くの人に自由に利用してほしいと考えた場合、商業利用を防止しつつ利用を促進するための方法は何か。

恋愛禁止条項

Q芸能事務所が所属のタレントの恋愛を契約によって禁止することは有効か。

第4章 トラブル対応

違法配信対策

Qインターネットで音楽CDが無断で配信されていた。どのような対策がとれるか。

映画著作権と倒産

Q映画のライセンスにおいて、ライセンサーやライセンシーが破産した場合、相手方の地位はどうなるか。また、映画製作委員会の構成員が破産した場合、出資や映画の著作権は、どのようになるか。

SNS上の権利侵害

Q手書きのイラストにサインを入れたうえで、ブログに載せていたところ、ツイッター上で勝手に他人のプロフィール画像に利用されたり、投稿されたり、拡散されている。どのような主張が可能か。

コンサート開催と観客の安全

Qコンサート開催中に事故が起こり、観客がけがをしてしまった場合、どのような対応が必要か。また、主催者は、コンサートにおける感染症の予防義務を負うか。

第5章 関係法律

コンテンツ制作と下請法

Qコンテンツの制作を下請けの制作業者に委託するにあたって注意すべきことは何か。

労働基準法

Qテレビ番組の制作を請け負う制作会社であるが、勤務が不規則で、早朝や深夜に及ぶことも珍しくないため、雇用する労働者に対しては、「残業代込み」の給料であると説明し、勤務時間数にかかわらず、毎月定額の給与を支給している。採用時の募集条件や給与明細には、残業代込みであることや、その内訳などは記載せず、単に「基本給」とだけ記載しているが、何か問題はあるか。

芸能人・スポーツ選手の移籍と独占禁止法

Q芸能人やスポーツ選手に関する移籍制限ルールが独占禁止法に違反しているかどうかを判断するうえでは、どのような要素に着目する必要があるか。

ギフティングサービス

Qライブ配信サービスで、視聴者が配信者に対し、デジタルアイテムを送ることができるギフティングサービスを始めたい。サービスの設計にあたり、どのような点に留保すればよいか。

映り込みと商標

QA社(メーカー)は、映画Hの製作委員会から、同社の著名なブランドX(文字商標として商標登録済み)のバッグを小物として使用したいという申出を受けたが、下ネタの多いコメディ映画であり、ブランドイメージに合わなかったため断った。ところが、完成した映画H(2時間)では、1シーン(30秒)でA社のバッグに酷似したバッグが使われていた。A社が調査したところによれば、同社のバッグの模造品であることが判明した。A社は映画Hの上映の差止めや損害賠償請求ができるか。

他社商標の掲載

Q当社では、自社のウェブサイト上に、当社の概要を紹介する欄を設けているが、そこに当社の主要な取引先を掲載して、大手企業との取引実績をアピールしている。このとき、その取引先の社名とともに、その取引先のロゴマークも掲載しているが、問題はないか。

第6章 海外取引

海外プロダクションとの映画の共同制作

Q海外のプロダクションとの映画の共同制作を行う場合、どのような形で行うことができるか。また、どのような点に注意すべきか。