アートノト │ 東京芸術文化相談サポートセンター

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アーツカウンシル東京

2019年度

五十音順
掲載内容は2019年時点のものです。

芸術文化創造活動の担い手のためのキャパシティビルディング講座2019年度

伊藤さやか

いとう・さやか

マルチリンガル演劇実行委員会(事務局、演出、ワークショップリーダー)、劇団MUSICAI(演出、作曲、ドラマツルギー、制作、プロデュース)

■受講を終えて

私が今、苦戦している課題を通過した人たち、そして私がこれから直面するであろう問題に立ち向かっている人たちに出会えたことに、心から感謝します。講義中だけでなく、懇親会でも、行き止まりだと思っていた道を前に進むヒントをいただきました。講師の方からも、スタッフの方からも、同じ受講生の仲間からも。そして皆さんと、野心も不安もシェアできて嬉しかったです。今は、「芸術が社会問題に対しできることは、無数にある」と信じられます。もちろん、それには社会とのコミュニケーションが必要で、社会とコミュニケーションをとるためには、自分のビジョンを語るための言葉、「みんな一緒に仲良く暮らしたい」なんていう綺麗事ではない、切なるニーズを聞き取るための力を身につけなければいけません。簡単なことではありません。でも、不可能ではないと、確信しています。

■レポートタイトル

違いを楽しみ、わだかまりをとく
ーマルチリンガル演劇実行委員会 今まで反省 / これからの挑戦ー

碓井千鶴

うすい・ちづる

国立映画アーカイブ特定研究員(教育・事業展開室)、Happy Tent ファウンダー

■受講を終えて

普段の仕事ではなかなか考える機会のない課題に真っ向から向き合い、必死で言語化し、様々なバックグラウンドの受講生と議論を交わすという、とても刺激的な時間を過ごすことができました。毎回、講義終了後はぐったりしましたが、同時にこれからの自分の活動や文化芸術の環境について改めて希望や目標を持ち直し、心地良い興奮状態でもありました。受講を経て、もっと考えたいこと、学びたいことに意識が向くようになっています。これからも、ここで出会った皆さんと情報共有や議論を繰り広げていけたらと思います。

■レポートタイトル

映画・映像作品の海外展開に向けて

オリーブまちこ

おりーぶ・まちこ

パーツ・パフォーミングアーツ(旧劇団東京人形夜)所属(マイムアーティスト・振付アシスタント)

■受講を終えて

私自身この講座を受ける最初の動機としては、助成金などの応募の仕方を知って、資金を増やして大きな舞台公演ができたらいいな、という事でした。
アーツアカデミーの受講を通して、芸術文化と国・民間はどのように関わりを持っているのか、どんな枠の区切り方があるのか。活動を広げていくためにはどんな風に協力する方々と関わっていき、協力者を増やしていったらよいか。様々な事について講義をお聞きし、ディスカッションでは、他の受講生の方の様々な立場からのご意見を伺うことが出来ました。立場が違っても同じような悩みがあるんだなぁ、と思うことも多かったです。知らなかった事をたくさん知って、考えてみたこともないことを考える貴重な機会ばかりで、勇気や励みも沢山頂いて、大変感謝しています。

■レポートタイトル

少人数な運営体制でも、全てのお客様に快適な環境をつくる

五藤 真

ごとう・まこと

株式会社countroom代表取締役

■受講を終えて

大変重たい講座でした。毎講座、今の自分には受け止めきれないほどの質と量で、ただ逆にいうとどこを拾っても吸収のしようがあり、さらに逆にいうとこれを活かさないなんてもったいなさすぎるという心持ちで、毎回楽しく受講させていただきました。いつでも振り返れる記憶と密な資料があり、頼もしい講師の方々と受講生の皆々がいるということで、割とこれから前に進むのしんどいなーと思っていたけれど、やはり改めてちょっと前に進んでみようかなと思っています。ありがとうございました!

■レポートタイトル

「楽しいバックオフィス」の輪郭を描く

大丸敦子

だいまる・あつこ

公益財団法人日本室内楽振興財団「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」広報担当

■受講を終えて

昨年の春、心の準備もなくフリーランスとして歩みだし、不安でいっぱいでした。その不安を少しでも解消したい、自分の考え・行動の芯となるものを築きたい、との思いから、アーツアカデミーの受講を決意しました。1回1回これまでの自分の考えを顧み、様々な方向から新しい知識・考え方を得る良い機会となりました。またこの講座を一緒に受けた皆さんとのディスカッションも、同じ“芸術・文化”の中にも多様な考え方があることを実感し刺激を受けました。また、毎回のディスカッションや戦略レポートを通して、自分の中にあったモヤッとしたものを言語化することで、一歩前進できたな、と感じています。また今回レポートに書いたコンクールのことだけでなく、ライフワークとして取り組みたいと考えていたことも具体的な行動に移し始めることが出来ました。

■レポートタイトル

コンクールをアップデートする
ー持続的なファンを作る取り組みー

西崎萌恵

にしざき・もえ

株式会社東急文化村

■受講を終えて

制作として5年間ほぼ休む間も無く走ってきて、昨年バックオフィス業務や経営を学べる財務部への異動した事は私の人生で大きなターニングポイントとなりました。同じタイミングでアーツアカデミーを受講出来たのも、ずっとモヤモヤしていた舞台のこれからを考え直す良いきっかけになりました。自分は芸術に何ができるのか、これから何をすべきか、まだ着地点は見えていませんが、今回様々な講師陣や受講生と会えた事でヒントを沢山得て、まずは一歩進めたかなと思います。調べてみて、まだまだ調べ足りない事が出てきました。これからも考えることを続けていきたいと思います。

■レポートタイトル

民間企業による文化・芸術事業運営について

根木一子

ねぎ・いちこ

アーツカウンシル新潟プログラムオフィサー(社会包摂分野担当)

■受講を終えて

春に現職に就き、新しい分野に初めての土地…右も左もわからないまま、はやく組織で役に立てる人材にならなければ!という焦りの中での受講でした。投げかけられる様々な角度からの問いに、まだ形成しきれていない組織の中の自分と、まだはっきりと形にはならない自分自身の目指すものという両者の間で揺れることもありましたが、これからも自分の仕事と人生を問い直し更新し続けていくことは続いていくのだと思います。
なにより、初回で若林先生がおっしゃった「ここでは何を言っても大丈夫。」という言葉、講師の皆さまの、おだやかなファシリテート。どんな人も、どんな発言も受け入れ、等しく議論する、安心・安全な学びの場が創られていたことが、素晴らしいことだと感じています。受講の機会を与えていただき、感謝申し上げます。

■レポートタイトル

インクルーシヴな活動を求めている人へ、届けるために

藤岡審也

ふじおか・しんや

神奈川県 国際文化観光局 文化課 紅葉ケ丘駐在事務所 兼 県立青少年センター ホール運営課

■受講を終えて

神奈川県の文化行政に取り組んで10年、今の職場(神奈川県立青少年センター)でも4年が過ぎ、私自身の職員生活も後半に入ったタイミングでこのような機会に巡り会えたのは、本当に幸運でした。講師の皆様からいただいた多方面の示唆や課題を、それぞれの現場で同じよう試行錯誤を続けておられる仲間や事務局の皆様と共有できたことは、自分の漠然とした考えを言語化する上で本当に役に立ちました。また、何より職場では得ること叶わなかったであろう視野の広がりを得ることができました。
正直言ってレポートはまだモヤモヤとした形になっていない部分も多いのですが、今回のキャパシティ・ビルディングが自分自身の成長に繋がったという、この実感。予想以上に強く感じています。ありがとうございました!

■レポートタイトル

アートによる未來の人づくりに向けて
ー神奈川県立青少年センターにおける舞台芸術の取組の方向性について考えるー

古橋果林

ふるはし・かりん

音楽ワークショップアーティスト、株式会社シアターワークショップ

■受講を終えて

講座の受講を通して、自身が今置かれている状態を如何に客観視できていないか、如何に目の前の事に精一杯で、状況整理ができていないかという事に気づかされました。目まぐるしく回る毎日ではありますが、今回の講座で学んだことをしっかりと咀嚼して、自身の活動に活かしていきたいです。講座の中で非常に印象的だったのが山元さんの「まずは内容の質を高めることに力を注ぐべきだ」というお言葉でした。様々な戦略も必要ですが、常に高い質のパフォーマンスを提供することを忘れずに、活動を続けていきたいです。

■レポートタイトル

より開かれた「音楽の場」の創生を目指して

細川洋平

ほそかわ・ようへい

演劇ユニット「ほろびて」主宰

■受講を終えて

アーツアカデミーに参加したいと思ったのは自分の公演直後の脱力と、軽い絶望感からでした。小さなカンパニーの当事者として、どうしたら今の状況に希望が抱けるのか。重い頭で演劇情報サイトを見ていたときに見つけたのです。参加して、これまで触れたこともなかった講義が続き、毎回が驚きと発見の連続でした。豪華な講師陣の話、そして講義後の同期のみなさんや関係者のみなさんとの食事会は何ものにも代え難い大切な「場」でした。バラバラの経歴を持つみなさんと話している内に、いくつもの可能性が生まれていきました。参加した時間はこの先、大きな楔となりそうです。最後のレポート発表日が、自分のカンパニーの公演初日の2日前ということは承知していたはずですが、実際は想像以上に大変で焦りました。次は戦略レポートを実行していく番です。

■レポートタイトル

小さなカンバニーが孤立しないことから

脇坂兵吾

わきさか・ひょうご

小劇場を中心とした演劇制作・プロデュース

■受講を終えて

1年という期間で、現場を進めつつ、定期的に新たな刺激を頂けた事が本当に良かったです。今まで自分の経験のみで進んできたため、触れたことがない体制や知識が多く取り入れられました。活動の性質や、過去の反省点などを思い返され、再認識が繰り返し行われ、さらに新たな要素も入る。講義を受けている時間は思考がフル回転していました。得られたもので、最も大きかったのは、「自身の思考の言語化」でした。まだ拙いながらも、1人で勝手に思い描いていたものや理想や信念に近いものを言葉にし、誰かに伝えようとする事の重要性を感じました。思考の言語化を継続して行い、より自身の活動意義や芸術社会への貢献に繋げていきたいと思います。関係者の皆様へ、心より御礼申し上げます。

■レポートタイトル

共有体験をより深め、あなたの「良い」を創り出す。

2019年度 芸術文化創造活動の担い手のためのキャパシティビルディング講座

活動報告書・課題解決/価値創造戦略レポート集
▶ダイジェスト動画

2019年度アーツアカデミー / FY2019 Arts Academy

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